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フライブルグ 7日目、さようならヨーロッパ

フライブルグに来てもう7日目。すっかり子どもたちも仲良くなり、リヒトさんはHenriの部屋に二人っきりで遊びに行っては帰ってこなかったりする程に。振り返ってみるとブリュッセルからパリへ移動した日に雨にあたって以来、一滴も雨が降っていない。最終日、目が覚めると少し雨が降っていた。降ったり止んだり。なかなか天気は安定しない。私たちのフライトは夜8時過ぎにフランクフルトからだったので、のんびりと午前中を家で過ごし、みんなでお昼ご飯を食べてからフライブルグの駅へ発ったのでした。Marcは「フライブルグからフランクフルトまで車で送って行こうか?」と言ってくれる。カーニバルから続く休暇の最終日なのでちょっと道路は混むかもしれないので、3時間ぐらいかかるかもしれないよ、と。片道三時間ということは・・・帰り道Marcは一人でフライブルグまで三時間の道のりを運転するのか?私たちのために6時間運転なんて酷すぎる。幸い電車を使えば、ICEで乗り換えなし。所要時間も2時間程度。フランクフルトまで送ってもらうことはない。二人でフライブルグからICEで行くことにする。そしたら、またまたみんなでお見送りしてくれる(涙)

仲良くカラカラとスーツケースを押す二人。本当に何から何までお世話になりました。お別れがちょっとつらかったリヒトさんでしたが・・・

電車の中でGabiが用意してくれたリンゴを噛みしめる。外は雨が降ったり止んだり。

そして、窓の外にきれいな虹!

思わずシャッターを押しまくったけど、なかなか上手に撮れない。窓の外は林だし、電車は猛スピードで走るし、窓自体も邪魔をするんだもん!でも、しっかりとココロに焼き付けてきました。とても楽しかったヨーロッパ旅行を象徴するような虹でした。
旅行の過程でずいぶん重くなったスーツケース。運ばなければならないのはフランクフルト空港内のみなのに、それでも憂鬱・・・が、ドイツ人ジェントルマンたちは母さん危うし!の前にすすっと現れて手を貸してくれるのでした。広いフランクフルトの空港を歩き、歩き、やっと荷物を預ける。ほっ。そしてついついズンズンと進んでしまい、少しお土産を買ったりしながら搭乗ゲート付近へ到達。気づくと、パスポートコントロールを抜けた後からはお店らしいお店がない・・・夕飯を軽くとろうと思っていたのに、ショック!

仕方なく、ベンチでおやつを食べながら時間を潰す二人。持て余した、持て余した。

帰国便はANA。すっかりLufthansaが気に入ったリヒトさんは「帰りもLufthansaにしてくれない?」なんて言ってましたが、変更不可能です。来る時と違って、帰りは夜。安定飛行に入ったら直ぐに夕飯が出され、それから照明は落とされ、みんなスヤスヤと眠りにつく。リヒトさんもきっちりと眠りました。子どもにとってはそんなに狭くないのでは?と思われる飛行機の座席ですが、やはり寝るには狭いし、寝心地が悪い。何度も不機嫌そうな寝言を放ち、意識があるのかわからないけど、体勢を変えてはカラダで不満を訴えるリヒトさん。母さん気になって眠れず。ドイツ時間の午前4時前からはきっぱりと目が覚めてしまい、しょうがないから映画を見ることに。映画を見ながら時間を潰していると朝ご飯タイム。もう周りもみんな起きだして、朝食をとり始めました。機内食が不味い・・・みんな食べ終わる時間になってもリヒトさんは起きる気配なし。このまま着陸態勢に入ってしまったらどうしよう・・・と心配しながらも出来るだけ長く寝かせておきたい思いと葛藤。結局スチュワーデスさんから「ギリギリサイン」が出て起こすことに。寝ぼけながら食べる朝食(日本時間では昼食にあたる感じ)、こちらもほとんど食べられず。Lufthansaと違って、ANAは国内線と同じ飛行機の小さなオモチャを一つくれただけだったし・・・リヒトさんの言う通りLufthansaがいいかも?オモチャもたくさん、席もやや広い、チャイルドミールも比較的美味しい。パーソナルテレビはついてないけど、彼は全くみてないしね・・・

そして、帰りの飛行機はあっという間に日本へ到着。着いた・・・成田エクスプレスは本数が少ない・・・その上混んでいるから、無料のリヒトさんは膝の上。疲れながらも最後の力を振り絞ってお家へ帰ります!リヒ父が途中まで迎えにきてくれたので、そこから一緒に帰宅。

家に帰ってほっと一息。久しぶりに秋田の美味しいお米を食べて、お味噌汁を飲んで、玄米茶。何ともホッとする組み合わせ。ドイツ人も、他の国の人たちも、こんな風にホッとする食べ物ってあるんだろうね。
帰国したのは25日日曜日。次の日から会社&保育園だというのに、二人は時差ぼけさん。この日から一週間程苦悩の日々が続いたのでした。もう、笑っちゃうぐらい二人とも時差ぼけ。夜中の1時半頃に目を覚まし、眠れずに朝を迎える。眠れなくてつらい時にリヒトさんが面白いことを連発して、苦しいやら面白いやら。笑いたくもないつらい時なのに、ぷっと吹き出ししみたり。という夜を一週間・・・次の週末にとことん寝て、なんとか回復したかな・・・二人で足を引っ張り合い過ぎ(笑) 帰国してから2週間経つ今振り返るとあれもまあいい経験かな(?) それにしても、子どもは時差ぼけにかかりにくいと言うけど・・・リヒトさんはまんまと時差ぼけてましたね。保育園でもリズムを取り戻すまで先生たちが大変だったのではないかと思います・・・
お休みしている間、リヒトさんのことをみんな待ってくれていたようで、登園初日は熱烈歓迎を受けた模様。二日目に私が保育園へ連れて行った時もいっちゃんとひろくんがいち早く駆け寄ってきてくれた。いち早くリヒトさんに抱きつくひろくん(笑)、それに負けじと「りひとくん、かわいいなー」と口説くいっちゃんに大爆笑。どうやらいっちゃんは会えない寂しさが最高潮に募っていたらしい。あの16日間の空白を経て、いっちゃんとリヒトの仲の良さはジャンプアップしたのでした。微笑ましい二人。

ベルギー、フランス、ドイツ、スイス。楽しかった。ベルギーは何よりも静ちゃんに会えてうれしかった。そして、ブリュッセルのこじんまりとした美しさ、ブルージュはいつかもう一度夏に訪れたい。パリの濃厚な日々。ストラスブールの朝。スイスの大自然。そして、フライブルグで異国にいることを忘れちゃうような程リラックスして過ごさせてくれたGabiたちとの思い出。

たくさんの素敵な瞬間がリヒトさんのココロに響いていたはず。これから成長して行くリヒトさんの糧になるようなそんな旅行であったらいいなと思わずにはいられません。

帰国後、「何がいちばん楽しかった?」と訊ねると「ドイツにお友達がいたこと」とのこと。素敵な教会も美術館も風景も乗り物もトラムも、友達にはかないません。その台詞を聞いて、母さんはとてもうれしかったです。

素敵な旅でした。
| tadeusz | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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